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種目:グラウンドゴルフ

グラウンドゴルフ 初心者でも、ホールインワンのチャンスがいっぱい

グランドゴルフプレイ写真
動画はこちら(YouTubeへ)

鳥取県の小さな村から生まれた、パターゴルフに似たスポーツで、打球音の爽快さは格別。

木製のクラブでボールを打ち、できるだけ少ない回数でホールポストに入れることを競います。

通常は8ホールで行い、その合計打数がスコアとなりますが、ホールインワンの時は3打数をマイナスできるというユニークな特典があります。


グラウンドゴルフは、鳥取県の泊村という総人口3,600人の小さな村から生まれた。

泊村は、1982年に文部省の高齢者スポーツ活動推進指定市町村の指定を受け、積極的に高齢者にふさわしい新しいスポーツの開発への取り組みが開始された。

新たに設置された「泊村生涯スポーツ活動推進専門委員会」が中心となって、ゴルフ場に行かなくても広場やグラウンドで楽しめるゴルフを、との考えから生まれたのが、このグラウンドゴルフである。

徹底的な用具開発の工夫や計画的かつ積極的な普及努力により、翌1983年には全国組織としての協会の設立を果たした。

高度な技術を必要とせず、ルールも簡単で初心者でもすぐに取り組めるため、各地で普及しつつある。

準備

用具

  1. クラブ(長さ50~100cm、6色組み)
  2. ボール(直径6cm、重さ75~95g、6色組み)
  3. ホールポスト(高さ140cm以上、ホール底円の直径36cm、上円の直径20cm、中心部に鈴)
  4. スタートマット
  5. マーカー(コイン程度の大きさ)
  6. スコアカード

場所

全国に専用コースができつつあるが、グラウンド、公園、河川敷などに仮設のコースをつくり、プレーすることができる。 若干の木や、草、砂地などがあると変化に富んだコース設定ができる。

方法

ゲームの概要

ボールを決められた打順に従ってクラブで打ち、できるだけ少ない回数でホールポストに入れる(「トマリ」という)ことを競う。

人数

  1. 通常、6人1パーティーでプレーする。
  2. 状況によりパーティーの人数は変更してもよいが、1パーティーの人数があまり多いと競技進行に影響するので、注意する。

ゲームの進め方

  1. それぞれのプレーヤーが同じ色のクラブとボールを用意する。
  2. 各パーティーの中で、最初の打順を決め、順番にスタートマットの上からボールを打つ。空振りした場合は1打に数えず、やり直すことができる。
  3. 後から打つ人の邪魔になりそうな所にボールが止まった場合はマークし、ボールを取り除く。この場合、自分の打順になったときに、元の位置に戻してからプレーする。(マークは、ホールポストに向かってボールの後ろ側に、ボールと接するようにマーカーを置き、ボールを拾い上げる)
  4. 2打目以降の打順は、予め決められた方法に従う。2打目以降の打順は、次の方法がある。
    1. 最初の打順を変えずに打つ。
    2. ホールに遠いボールの人から打つ。
    3. ホールに近いボールの人から打つ。
  5. 順番にボールを打ち、ホールポストに近づいた時、ボールの位置がホールポストからおおむねクラブヘッドの長さくらいになった場合は、パーティーのメンバーの了解を得て、打順に関係なく先にプレーすることが望ましい。
  6. 「トマリ」したボールは、次のプレーヤーの邪魔にならないように、すぐにボールを取り除く。
  7. このようにして全員が「トマリ」になったら、次のホールのスタートへ行き、スコアカードにスコアを記入する。
  8. 2ホール目以降の最初の打順は、予め決められた方法に従う。2ホール目以降の最初の打順は、次の方法がある。
    1. 1ホール目の最初の打順を変えずに打つ。
    2. 前ホールでの最小打数者から打つ。
    3. 順番にローテーションをして打つ。
  9. 2ホール目からのスコアの記入は、その都度合計スコアも記入してゆく。
  10. 最終ホールまでプレーし、スコアの合計の少ない順に、順位が確定する。
  11. ホール・イン・ワンが出た場合は、スコアの合計より、3打をマイナスする。

反則行為

以下の行為をした場合は、ペナルティーとして1打プラスされる。

  1. 地面に落ちている小石や小枝を取り除くこと。
  2. ホールポストとボールを結ぶ線上、またはその延長線上をまたいでプレーすること。
  3. 意識的に自分で自分のボールを止めること。
  4. クラブのヘッド部分以外で、ボールを打つこと。
  5. 他の人の援助を受けること。(プレーをしやすくするために、木の枝を押さえてもらったり、傘をさしてもらうなどの行為)

アクシデントと処理

ゲーム中のアクシデントの処理(判定)については、プレーヤー自身が行う。ただし、判定が困難な場合は同伴プレーヤーの同意を求める。

(1) ボールとボールがぶつかった場合

当てられたボールは元の位置に戻し、当てたボールは止まった位置から次のプレーを続ける。したがって、他のプレーヤーのボールに当て、他のプレーヤーのボールがホールポストに入った場合は、元の位置に戻す。また同じ状況で、自分のボールがホールポストに入った場合は、有効であり「トマリ」になる。

いずれにしても、そのようなことが起こらないようにマークする習慣が大切である。

わざとボールにぶつけることは、マナーに反する。

(2) 風でボールが動いた場合

動いて静止した位置から競技する。したがって、動いてホールポストに入った場合は、有効であり、「トマリ」になる。

(3) ショットが不可能な場合

溝、池、繁みなど、打つことができそうもない場所にボールが入り込んだ場合は、そこから最も近く、しかもホールポストに近づかない場所にボールを置き、プレーをする。(通常は1m以内の範囲に置く。溝に落ちた場合は、止まった場所ではなく、ボールが落ちた場所を基点とする。)

この場合ペナルティーとして、1打プラスする。

(4) 他のプレーヤーにボールが当たった場合。

他のプレーヤーや観客にボールが当たった場合は、そのままの状態からプレーをする。

この場合ペナルティーは無い。

(5) 他のプレーヤーのボールを打った場合

間違えて、他のプレーヤーのボールを打った場合は、ボールの持ち主が元の位置に戻す。

この場合ペナルティーは無い。

(6) 打順を間違えた場合

他のプレーヤーが認めれば、次のプレーから、元の順序に直す。他のプレーヤーが打ち直しを要求した場合はやり直す。

この場合ペナルティーは無い。

コースの設定

コースレイアウト

  1. 標準コースにとらわれることなく、その場所の特徴を活かすことを第一に考える。
  2. 距離が短くしかとれない場合は、障害物を置くなどして、難易度を高めることでカバーする。
  3. ホールポストから、次のスタートまでの距離をあまりあけすぎない。特に、最終ホールのホールポストの位置から1番ホールのスタート地点までの間の距離が遠くなりすぎないように注意する。
  4. 対象者にあった距離、難易度のコースとする。
  5. できるだけ、コースをクロスさせないようにすることが望ましい。

安全確保のために

  1. 人の出入りの多い、通路や、門の側をスタート地点としないように注意する。
  2. スタートマットの周りに、直径2mほどのサークルをつくることが望ましい。
  3. 接近するスタートマットとホールポストの距離は、できるだけ5m以上とする。

ホールポストのセット

  1. スタートマットの方向にホールポストの脚が開いた形で向くようにする。
  2. 砂や草で、ホール底円の輪が見えなくならないようにセットする。
  3. 風の強い日は、風の吹いてくる方向に、U字形のピンを1本打ち、止める。