持ち運びのできる幅の狭い(3m×10m)人工芝のカーペットコートを使って行う。日本生まれの新しいテニスです。
ルールはテニスとほぼ同じですが、サービスは1回で腰より下の位置で、打球しなければなりません。ダブルスのラリーは、パートナーが交互に打球します。1ゲームは4点先取制で、5ゲーム取った方が勝ちです。
ボールは小さいゴムボールを使います。ラケットはグリップが短くできているので、初心者にも楽しくプレーすることができます。
このスポーツは、ラケットボールを原型に、テニスと同様のルールで、狭い場所でも気軽にでき、しかも運動量も十分あるスポーツとして、昭和55年に日本で考案、開発され、その後、「誰にでも気軽に楽しくできるスポーツ」として、急速に普及した。
バウンドテニスの"バウンド"とは英語のバウンダリー(限られたスペース)から来ているもので、テニスコートの6分の1の面積でプレーができ、場所を選ばないのが何よりも大きな特色になっている。
準備
用具
- ラケット
ヘッド部の長さ30cm、幅23cm、全体の長さ50cmの専用ラケット
- ボールゴム製で直径が57mm、重さが32g。
- ネット
幅48~52cmの緑色
- 専用ネットポスト
場所
体育館、グラウンド、コンクリートなど。
方法
人数
進め方
- トスにより勝ったプレーヤーまたはチームが、サービスかコートのいずれかを選択する。
- 各ゲームは4点先取制とする。3対3になったらジュースに入り、その後2点勝ち 越したほうがそのゲームの勝者となる。
- 第9ゲームはタイブレークを適用する。
- サービスとレシーブは1ゲームを終わるごとに相手側と交替して行い、奇数ゲームを終わるごとにコートチェンジを行う。
- ワンバウンド、またはノーバウンド(サーブレシーブの場合はワンバウンド)で相手コート内に返球できないと、相手の得点となる。
- サービスチェンジまたはコートチェンジを間違えた場合は、間違いが発見された次のポイントから訂正する。それまでのポイントは有効とする。
勝敗
9ゲームマッチ制で、5ゲームを先取したほうが勝者となり試合を終わる。
サービス
- 最初のサービスは、主審の「プレー」のコールで開始され、その後は主審がスコアをコールしてからサービスを行う。
- サービスは1回とする。
- サービスは、フォアハンドサービスとし、腰の高さ以下で打球しなければならない。また、フレーム部は、グリップエンドより下でなければならない。
- サービスは、ラケットとボールが接した瞬間に完了したものとみなす。
- サーバーは、サービスが完了するまでは両足とも地面につけて立ち、移動してはならない。
- 各ゲームの最初のサービスは、自陣コートの右半分、エンドラインの後方より行い、以後ポイントごとに、左右交互のサービスエリアから行う。
- サービスは、右サービスエリアから行う場合は、相手方の右サービスコートへ、左サービスエリアから行う場合は、相手方の左サービスコートへボールを打つ。
- サービスエリアの順序を間違えた場合は、間違いの発見された次のポイントから訂正する。それまでのポイントは有効とする。
サービスのレット
次のサービスはレットとし、サーバーはそのサービスをやり直す。
- サービスしたボールがネットまたはネットポストに触れた後、相手方のサービスコートに入ったとき。
- ボールがネットまたはネットポストに触れた後、地面に落ちる前にレシーバーのラケット、身体などに触れたとき。
- レシーバーが用意のできないうちにサービスが行われたとき。
レシーブ
- レシーバーは、サービスが完了するまでは、ベースライン及びベースライン延長線後方に位置しなければならない。
- レシーブは、ワンバウンドの後、ツーバウンドする前に打たなければならない。
- 各ゲームの最初のレシーブは右サービスコートで行い、以後左右交互に行うものとする。
失ポイント
- サービスしたボールが相手方のサービスコートに入らなかったとき。
- サービスをしようとした手から放したボールを打たなかったとき。
- ボールを有効に返球できなかったとき。(ライン上に落ちたボールは有効とする)
- サービスされたボールが直接レシーバーのラケット、身体などに触れたとき。
- プレーヤーのラケット、身体などがネット、ネットポスト、ポスト固定台、または相手のコートに触れたとき。
- ボールがプレーヤーの身体、着衣などに触れたとき。
- ラケットから手を離して返球したとき。
- プレーヤーのラケット、身体、着衣などが、ネット及びネットの想像延長線上を越えて相手側エリア(空間を含む)に入ったとき。(ボールのスピンなどにより、相手側エリア内に戻ろうとするボールを追って、相手側エリア内にラケットを出す行為は認められる)
ダブルスでの規則
- 第1ゲームにサービスしたプレーヤーのパートナーは第3ゲームにサービスをし、第2ゲームにサービスをしたプレーヤーのパートナーは第4ゲームにサービスをする。以後、試合が終了するまでに同様の順序で行う。
- レシーバーは、それぞれ右サービスコートあるいは左サービスコートのいずれかでレシーブするものとし、その試合が終了するまで位置をかわることができない。
- 順序を誤ってサービスしたとき、または位置を誤ってレシーブしたときは、誤りが発見され次第、それぞれ正しい順番あるいは位置に戻さなければならない。それまでのポイントは有効である。
- インプレー中は、4人が交互にボールを打たなければならない。
タイブレーク
- 第9ゲームをタイブレークとする。
- ゲームは5ポイントの先取をもって勝ちとする。ただし、双方のプレーヤーが4ポイントずつ得た場合は、以後2ポイントの差をつけたプレーヤーの勝ちとする。
- 第1ポイントにサービスするプレーヤーは第1ゲームのサーバーとし、第2、第3ポイントにサービスするプレーヤーは第2ゲームのサーバーとする。以後奇数ポイントを終わるごとにサーバーの交替をする。
- 第1ポイントのサービスは、右サービスエリアから行い、第2ポイントのサービスは左サービスエリアから行う。以後ポイントごとに左右交互のサービスエリアから行う。
- 8ポイントを終了するごとにコートチェンジを行う。
ラリー戦
できるだけ相手の打ちやすいボールを出し、1分間に何回ラリーが続くかを競う。バウンドテニス独特の競技方法もある。